2009-11-25

人間は食べ物のスペシャリスト

人間のせいで地球が温暖化しているとか
人間のせいで動物が絶滅の危機に瀕しているとか

もちろんそういう部分もあるんでしょうが、あまりにそう言い過ぎるのは、逆に「人間ってスゲエだろ」と言っていることになる気がして、あんまり好きじゃないんです。

でも最近、
「これは誇っても良いんじゃないか?」ということを見つけました。
それは、食べ物。


写真は井の頭公園のカモたち。

休日ともなればスワンボートであふれる井の頭池。
(さすがに秋も深まった今では少ないですが)

ここのカモ達は、みんなボートを追いかけまわして餌をねだります。
コイたちも、人影をみかければ猛烈に寄ってきます。

みんなポップコーンやら何やら、人間の食べ物が欲しいんだと思うんですが、考えてみればカモもコイも、自分の生活している池には、藻など普通に「自分たちのエサ」だらけなんですよ。
なのに、何故人工の食べ物を求めるのか。

それはやはり、それが自分たちの主食より格段に美味しいから、ということしか理由はないですよね。
「美味しい」という感覚が当てはまらないのであれば、ともかく「忘れられない」心に響く食べ物だということ。

見回してみれば、食べ物についてあれやこれやと工夫をこらすのは
動物のなかで人間だけなんですよね。

通常動物たちは自分の身の回りのもので、自分の身体構造において容易に食べる事が可能なものを主食としています。

自分の住環境以外のところのものを食べることはないし、
何かと何かを合わせて(つまり料理して)食べることも無い。

その点人間は、住環境を超えて食物を手に入れることができるし、
煮たり焼いたり乾かしたり、あらゆる手をつくしてその素材を
「美味しく」しようとする。

「カモってポップコーンなんか美味しいんだろうか?」
とも思うんですが、

そうして工夫を凝らしてできたものは、きっとやっぱり美味しいんですよ。
カモにはそれが出来なかったというだけで。

カモがポップコーンを食べるというのは、
江戸の町人にフランス料理を食べさせるようなもんで。笑

きっと衝撃的すぎて忘れられないんだろうな、と。

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最近、美味しいもの求めるようになってきました。
食事の機会って、無限にあるわけではないので、
1つ1つの機会を、ちゃんと大切にしていきたいですね。

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