今、廃棄される紙を使った商品を作っています。
もともとは紙屋さんから、
「この紙、いっつも捨ててるんですわ。何かになりまへんやろか?」
と頼まれたのがきっかけ。
おかげさまですごく良いモノができたと思っています。
でも、これからこれが店頭に並ぶまでの過程で、
「安っぽいエコ意識」との戦いが待っています。
「この商品の、抜いた部分の周りは結局捨てちゃってるんでしょ?」
「ビニールかかってるけど、それはエコじゃないじゃん」
とかね。
面白半分ならまだ良いんですが、
ポイントのずれた批判を受けるんだろうな・・と。
結局、エコを突き詰めていくと、
「何も作らないのが一番良い」ということになるんですよ。
でもそれだとものすごく後ろ向きですよね。
世の中は退化するばかりになってしまう。
そうじゃなくて、前へ前へ、「世の中に訴える」商品こそ、
デザイナーが作るべき商品だと思っています。
エコを謳う商品というのは、
それ自体がエコの見本であるということはもちろんなんですが、
それ以上に、「エコな気持ちを喚起する」ことが重要です。
そこがエコ商品の本当のポイント。
大切なことは、
エコな「モノ」を広めるのではなく、「気持ち」を広めることなのですから。
そういうのもひっくるめて、戦いですこれから。
2009-08-17
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿