美しいカーブを描く道ってのは良いもんですね。
逆に、まっすぐな道で何のテクスチャもなければ、味気なく感じます。
まっすぐな道で、しかもそれが続きすぎると、人間の脳が飽きて眠ってしまったり、事故をおこしてしまうため、高速道路なんかは、わざとカーブさせて作っているとか。
この「味気ない、飽きる」かどうか、と「美しい」かどうかってのが、もしかすると関連があるのか?なんて気になってきました。
カーブを描く道の向こうは、見えないわけです。
見えないと、人間の脳はかってに想像を廻らせてしまいますね。
この辺の「遊び」が、脳に良い刺激になって、
「刺激になる→自分にとって良い物→これは美しい」
なんてなったりするのかも、しれません。
もちろん、美しさに度合いがあるように、
想像を廻らせることが出来るかどうかの加減もあるわけで、
その辺が道づくりや庭づくりのノウハウになったりもするんでしょう。
(いくら刺激が多くても、こってりしすぎてたらそれ自体を拒絶しちゃいますね)
長らく「(風景が)美しい」ってなんなんだろう?と思ってきたんですが、「脳みそが働きすぎている」ことが特徴である動物=人間にとって、その働きすぎた脳が「飽きずにいる」ことは、非常に重要なことなハズなので、そのために(言葉でいうところの)「美しい」という気持ちを持っている、というのは非常に重要だと思います。
美しくない空間に長時間いる事は、人間にとって堪え難い事なので、つまり、美しい空間に対する欲求を持っているということだと思うのです。
で、これをプロダクトにどう応用するかというと、
ただ感性によって「美しい」ものをつくるのではなく、それを手に取った人の脳に、どれだけ「程よい刺激を生み出す」事ができるか。そういうところを客観的に考えていくと良いのかなと。
僕の作る物は「キャラモノ」が多いんですが、
キャラクターってのも、結構入り口からしてそういうものですよね。
ちょっと今後のヒントになりそうな。
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