日本人というのは、性質として何かを「決めてしまう」のが非常に苦手だと思うんですが、どうでしょうか?
変化は望むけど、それで決めてしまうわけでもない。
今の政治問題なんかもそうですよね。せっかく政権交代したのに、こんどは引きずりおろせ運動ですからね。
実はこの性質というのは、日本の気候風土に育まれたものなんじゃないかと。
日本は昔から地震が多く、湿気も多い。人間の生活の基盤である「家」でさえ、「仮住まい」の域を出る事はできない。
「決めた」としても、それが覆される可能性とはいつでも隣り合わせなわけです。
その「仮」であることのはかなさに日本人は美意識を見いだしてきたわけですし、それが日本古来のプロダクツに、いい知れない魅力を与えている。
東京は世界のなかでも指折りの「魅力ある都市」なんだそうですが、その理由として「いつ来ても新しい」というのがあるんだそうです。
同じ指折りの中にパリも入っていますが、パリが選ばれる理由とは全く違った部分ですよね。
さっきの政治の話もそうですし、電柱がいつまでも地上にあったりとか、お店がころころ変わったりとか、
「もういい加減決めたら?」
なんて思っちゃう事はしばしばなんですが、
「変化しつづける事」が我々の文化を支えている基盤なのだとしたら、そこはそう「冷めてしまう」ことをぐっとこらえて、気持ちをホットに、自分も変化に参加するというのが、これからも日本を生き生きさせる原動力になるのかもしれません。
2010-01-18
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