2010-06-10

不自然の魅力


井の頭池では一応「えさをやらないで」ということになっているんですが、まあ、えさをあげちゃう人もいるんでしょう。
カモやコイたちもそれに慣れてて、人が水辺に近づくと
えさをくれくれと寄ってきます。

カモはまだしもなんですが、
驚いたことに、あのカイツブリまでも寄ってくる!
え…と、君は水に潜って魚を食べるんでしょ?
その代わりにポップコーンで良いわけ??

何でそんなに人間の食べものってのは魅力的なんでしょうか?

そこで至った一つの答え。
人間も含め、動物は「不自然なもの」が実は大好きなんじゃないだろうか?

そして人間の特徴を一つ挙げるとすれば、それは「不自然な物を作り出すことに長けている」ということなんじゃないだろうか。

ポップコーンで言えば、コーンにバターがからんで、さらに塩までかかっている、野と山と海の共演。通常動物たちが出会うことのない「大きな不自然」が、あのひとつぶに詰まっている。

野生で生活していたら絶対に出会えないものに出会う。人間はもう慣れてしまっているけど、それは他の動物たちにとってはとんでもないファンタジーで、極上のエンターテインメントなのかもしれない。

栽培をする、火を使う、機械を使う、見回してみれば人間の営みは「不自然」の集合体。人間がささいなことだと思っていることでも、実はすごく贅沢をしながら生きているのかもしれませんね。

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