芸術というのはどうも、見ればみるほど分からなくなっていきますな。
値段(しかも高い)がついている立派な「商品」でありながら、
それが何なのか全然わからないってのは、
いったいなんなんでしょうか。
もちろん、そんなに簡単に答えが出てしまっても、それはやはり芸術とはいえないんでしょうね。
見た瞬間に用途目的がぱっとわかるようなモノ。たとえば生活用品なんかは、それはもしかすると「芸術的」かもしれないが、決して「芸術作品」ではない。少なくともそのつもりで作ってはいない。
じゃあ、そのつもりで作っている芸術作品というのは、どこに価値があってあの値段がついているのか?
値段がついているということは、もちろん売るつもりなのは間違いないわけですよね。でもなんとも形容し難い作品に、その「商品説明」があるわけでもなく、で、詩的なタイトルと共にしれっと「¥300,000」とか書いてあるんですよ。
こ、これでこれって売れるんですか?
まあ、僕らはそもそも買う気もなく行っていますし、ギャラリーの方もターゲットとして見てないのかもしれませんが。
ともかく、だれもいないギャラリーで作品をじっと見てても、何もわかりません。
でも、例えば友だちがやってる展覧会なんかで、なんでその作品を作ったか、という話を聞くと、ものすごく面白かったりします。
僕らモノをつくるデザイナーは、誰も説明してくれるひとがいなくても良いように、パッケージに工夫をこらし、ポップをたて、なんとか心にとめてもらう努力をします。
芸術にも、なんかそういう糸口が必要だと思うんですけどねえ。
それが簡単にみつからないから価値があるのであって、僕がそれを見つけられていないだけだとしたら、もうグウの音も出ませんが・・
なんとなく「人んちの市場」が気になる昨今です。
2010-06-22
新しく作るということ
仕事をしながら、FMをよく聴いてるんですが、
なんだか最近は空前のカバーブームですな。
「良いものは、ずっと良い」
モノだけでなく、歌にもそれは当てはまるはずで、それはそれですごく良いことだとは思うのですが、「新しいモノを作る」ことを生業にしている身としては、なかなかこう、手放しで喜ぶことも出来ないところ。
というのも、音楽のように「カバー」という形ではありませんが、デザイン世界でも近年そういう動き、つまり「新しいモノを作らない」「新しい素材を使わない」という動きが活発になっています。
ナガオカケンメイさんの「D&Department」しかり、新しいかたちのユーズドショップ「pass the baton」しかり。
見渡してみれば、たしかにモノはあふれにあふれ、われわれデザイナーにとって一番恐ろしい「新しいモノなんていらないんじゃないか?」なんてことをも思わせる、現代日本。
新しいモノを作るのでなく、今あるモノをどう「編集」するか。モノを提供する側の軸が、明らかにそちらにシフトしてきています。
そんな中、われわれはどうしていったら良いのか。
ひとつは、「編集者」として生まれ変わること。
もうひとつ、不器用にモノを作ることしか出来ない私の場合はこちらですが、「世界に市場を求める」こと。
情報網、交通網の発達で、今や世界は小さくなりました。
日本というひとつの国も、世界規模でみたらいち地方のようなもの。
だったら小さい小さい地方の中だけで経済を回してるだけじゃなくて、その地方の特産物をどんどん「町」に売りにいかないと!
特に日本の特産品である「カワイイ」ものなんてのは、僕の得意分野ですからね〜!
ということで、
うーん。とりあえず英語ですな…
2010-06-21
久しぶりに
2010-06-10
不自然の魅力
カモやコイたちもそれに慣れてて、人が水辺に近づくと
えさをくれくれと寄ってきます。
カモはまだしもなんですが、
驚いたことに、あのカイツブリまでも寄ってくる!
え…と、君は水に潜って魚を食べるんでしょ?
その代わりにポップコーンで良いわけ??
何でそんなに人間の食べものってのは魅力的なんでしょうか?
そこで至った一つの答え。
人間も含め、動物は「不自然なもの」が実は大好きなんじゃないだろうか?
そして人間の特徴を一つ挙げるとすれば、それは「不自然な物を作り出すことに長けている」ということなんじゃないだろうか。
ポップコーンで言えば、コーンにバターがからんで、さらに塩までかかっている、野と山と海の共演。通常動物たちが出会うことのない「大きな不自然」が、あのひとつぶに詰まっている。
野生で生活していたら絶対に出会えないものに出会う。人間はもう慣れてしまっているけど、それは他の動物たちにとってはとんでもないファンタジーで、極上のエンターテインメントなのかもしれない。
栽培をする、火を使う、機械を使う、見回してみれば人間の営みは「不自然」の集合体。人間がささいなことだと思っていることでも、実はすごく贅沢をしながら生きているのかもしれませんね。
2010-06-06
すごいアプリ。Sketch Book Pro
iPadを手に入れてから10日くらいになりますか。
買った初期のテンションでの高さから、それはもういじりまくってるわけなんですが、まあ、そんな中には、Macでやりゃあええ仕事をわざわざiPadでやったり、なんてのも含まれます。
テンション高い割にはまだiPadで本を読むことには腰が引けているんですが、とりあえず最近、自分にとって最高のアプリを手に入れました。
それはAutodeskの「Sketch Book Pro」
これは絵を描くアプリでして、パソコン版もあります。
でも何が違うって、iPad版では「手で描く」てところがスゴイ。
画面をなぞると、そこに線が引かれる。
グジュグジュと手を動かすと、そのようになる。
いろんなペン先があって、ザバーっとかいたり、ペシペシとインクを飛ばすように描いたり、それが全て指先で、画面に直接描かれるわけです。
タッチパネルなんだから当たり前だろ、という話なんですが、
これがホント気持ち良い。
パステル画を描くような感じですかね。なんか筆よりもっと画面に近いあの感じ。
僕は絵を描くのは大好きなんですが、反面手が汚れるのが非常に嫌いなんです。なので、その天秤にかけて結局都度「描かない」を選択してきたんですが、このアプリでそれが完全に解放されてしまいました。
これを手に入れてからもう、こればっかりいじっています。いやたまりません。あ、もちろん仕事にも使いますよ。笑
iPadは「仕組み」なので、結局はアプリがその良さを決めていくんだと思いますが、僕にとってはもうこれですね。
「描くのは好きだが手が汚れるのは嫌い」という人がどれくらいいるかはわかりませんが…。ともかく、そういう人にはぜったいにお勧めです。
いやーiPad最高。
買った初期のテンションでの高さから、それはもういじりまくってるわけなんですが、まあ、そんな中には、Macでやりゃあええ仕事をわざわざiPadでやったり、なんてのも含まれます。
テンション高い割にはまだiPadで本を読むことには腰が引けているんですが、とりあえず最近、自分にとって最高のアプリを手に入れました。
それはAutodeskの「Sketch Book Pro」
これは絵を描くアプリでして、パソコン版もあります。
でも何が違うって、iPad版では「手で描く」てところがスゴイ。
画面をなぞると、そこに線が引かれる。
グジュグジュと手を動かすと、そのようになる。
いろんなペン先があって、ザバーっとかいたり、ペシペシとインクを飛ばすように描いたり、それが全て指先で、画面に直接描かれるわけです。
タッチパネルなんだから当たり前だろ、という話なんですが、
これがホント気持ち良い。
パステル画を描くような感じですかね。なんか筆よりもっと画面に近いあの感じ。
僕は絵を描くのは大好きなんですが、反面手が汚れるのが非常に嫌いなんです。なので、その天秤にかけて結局都度「描かない」を選択してきたんですが、このアプリでそれが完全に解放されてしまいました。
これを手に入れてからもう、こればっかりいじっています。いやたまりません。あ、もちろん仕事にも使いますよ。笑
iPadは「仕組み」なので、結局はアプリがその良さを決めていくんだと思いますが、僕にとってはもうこれですね。
「描くのは好きだが手が汚れるのは嫌い」という人がどれくらいいるかはわかりませんが…。ともかく、そういう人にはぜったいにお勧めです。
いやーiPad最高。
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