最近、テクノロジーの使い方についてふと思ったことがありました。
テクノロジーてのは、ひと言で言うと「人間の使う時間を短縮する」ものですよね。
電車ができて、何日もかかった行程が半日で行けるようになり、
ネットができて、一瞬で手紙が送れるようになり…
日々、人間が使う時間は短縮され、つぎつぎに「一人の人間ができること」が増えてます。
やっぱり人間欲張りですから、
あれもこれも出来る、となったらあれもこれもやってみたくなるもんで。
そうなると経済も発展し、そのおかげでまたまたテクノロジーも発展し…
うなぎ上りのスパイラルに巻かれながら、僕らは生きてきたわけです。
僕はデザインから、生産管理、営業まで1人でメーカー業をやっているんですが、そんなことができるのも、テクノロジーの発達のたまもの。
テクノロジーの波に乗っかって、今までなんとかやってきてるわけですが、経済に勢いがないとか、世界同時不況だとか、いろいろな昨今の状況を鑑みると、このままスピードだけ上げていって良いものなんだろうか?とも思ってきてるんですよね。
そこで思ったのが、もっと「じっくり」ものが作れないものか?ということ。
「スローライフ」なんてのも良いんですが、スピードそのものを落とすんじゃなくて、手に入れたテクノロジーはそのままに、もっと「じっくり」やる方法がないものか、と。
テクノロジーを
「人間の使う時間を短縮する」と捉えるだけではなくて、
「人間の使える時間を長くする」ものとして捉え直すこともできるんじゃないかと。
例えば、ある地点AからBまで、普通電車で3時間かかるとします。でも新幹線を使えば1時間でいけるという状況。
じゃあ新幹線で行って、なんなら日帰りで、と「つめてつめて、他のことに時間を使う」ということをつい考えてしまいそうなんですが、
「新幹線を使って、地点CもDもEも寄って、3時間後に地点Bに到着する」ということも、アリなんじゃないかと思うわけです。
時間を短縮するんじゃなくて、その時間をつかった内容を「濃く」していく。
そういう「じっくり」なことができないかなと。
まだ形にはなってないんですが、じっくりと形にしていけたら良いなと思ってます。
2012-05-25
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