という展覧会が、ベトナムの国際交流基金主宰(協力:株式会社コト)で開催されまして、ベトナムに行って来ました。
タイトルにあるように、パイプロイドからプレイデコまで、私の工作おもちゃの歴史を展示し、ベトナムの人と「カワイイ」を共有しようという展覧会です。
オープニング4日前から準備のためベトナムはハノイに乗り込んだんですが、まずはその湿気に驚きます。でも、思ったよりも全然暑くなく、不思議な気分でした。
ベトナムの町はフランス統治時代が元になっているそうで、建物がとてもステキです。
なんの協調性もなく増築されたプレハブ部分があったりするのもご愛嬌。
そしてその建物の前で展開する非常に地面に近い屋台。でもその手にはiPhone。このアンバランスさにクラクラ。(いい意味です)
屋台の基本は、高さが25センチくらいで座る所も小さい、プラスチックの椅子と、それに合わせて低いプラスチックのテーブル。ほとんでどこでもこのフォーマットです。
カップルも近所の人も、この小さなスペースで仲良くやってる感じ。
交通はバイクがすごく多くて、信号がほとんどありません。大きい道をどうやって渡るかというと…びゅんびゅん車が通る中を「じりじりと渡る」が正解(笑)。
スピードは皆さんそんなに出していないので、渡っている歩行者を向こうのほうからよけてくれます。
とはいっても最初はめっちゃビビりましたね。
展覧会は地元アーティストとのコラボな感じで。「インテリアトイ」ということで、部屋のイメージを線画でドローイング。ステキだなあ〜〜!
だんだん会場ができてきます。
ベトナムのリアル料理はどれも日本では絶対に味わえない味。どれも本当に美味しいです。
ハーブはパクチーはじめ全て生ハーブ。スープは意外にあっさり。いわゆるニョクマムぷんぷんな感じではなく、もっとシンプルな感じ。
でもそのシンプルな食材同士を噛んでいくと…!口の中でえもいわれぬ美味さが広がっていく!そんな感じでしょうか。
しょっぱいのかな?と思ったら甘い、辛いかなと思ったら酸っぱい。僕の頭の中で予想する味を常に裏切られて面白かったです。
上の写真はおばちゃんがやっている屋台。麺が置いてあるのは例の椅子。この麺、注文してから20秒くらいで出てきます。何味と表現できないこの麺。また食べたいなあ〜〜
これは「チェ」というデザート。
練乳(ココナッツ風味)におモチや豆やフルーツがいろいろ入っていて、そこにかき氷を入れて食べる、というもの。
暑い中これを食べるのは最高でしたね。
これは有名なベトナムのコーヒー。(写真は飲みかけですが、テイクアウトしたもの)
濃いコーヒーに練乳がどっさり入ってシビれるほど甘い!でも美味しい!
この練乳のことばかりに目がいきがちなんですが、コーヒーそのものもすごくおいしいんですよね。
チョコというか、アーモンドというか、そういう香りがして、ブラックでも美味しいです。
もちろん食べてばかりじゃありません。
会場もどんどん準備が進んでいきます。
前に紹介した部屋は奥の部分で、写真手前の部分は主にパイプロイドを展示します。
棚もパイプをイメージしたもの。現場でスプレーが行われているので、実はこの時はもんのすごいシンナー臭のただ中にいました。
オープニング前日、ベトナムのテレビに出演してきました。英語の番組だったので、そのまま英語で受け答え…ができたら良かったんですが、僕のトラベル英会話では何の太刀打ちもできず、通訳を介して受け答え(笑)。英語は大事だな〜としみじみ。
さて、オープニング当日。
開場は14時なのですが、1時間くらい前からメディアの人も含め、既にパラパラと人がやってきます。
写真の彼はカメラマン。
14時になるともう満員!「カワイイ」は世界の共通言語なんだな!!
みんな笑顔で、感無量です。
取材もたくさん。
カメラに囲まれるってのは悪い気分じゃないですね。
すぐにパイプロイドのワークショップ開始。メディアの人もたくさんで、熱気ムンムン。
暑さでちょっと紙がくしゃくしゃになってしまったりもしましたが、みんな楽しんでもらえたみたいです。
こちらはプレイデコのワークショップ。
噂に違わず、こちらの人たちは手先が器用です。子供さんだけで図を見ながら全部組み立てちゃうことも。
この後一緒に写真撮ろうの嵐に。笑
さて、展示の様子をご紹介。
パイプロイドを生んだ「ひねもすキット」に始まり、パイプロイドに至るまでの試作群、今のパイプロイド全ラインナップ、という流れが前半部。
後半部は私が独立してからのラインナップが展示されています。
1日のうちにドドドといろいろなことがあり、無事全行程を滞り無く終了。ご飯をたべ、空港へ。23:30の便なんですが、空港は結構一杯。
最後はやっぱりベトナムコーヒーで締め!
ということで無事、帰ってきました。
本当に良い経験でした。これを機会に、ベトナムの皆さんといろいろつながれると良いなと思っています。
国際交流基金の皆さん、協力いただいた(株)コトの皆さん、本当にありがとうございました!!